マイクロバスの ターボ交換 Vol 1 -1
コースターXZB70 ターボ交換 その1
エンジンパワー低下で坂が上れない症状で入庫。ダイアグでターボ不良の診断。ディーラーではクレーム交換の対象との事ですが、購入時の手続き漏れからメーカー保証の対象外との宣告を受け、自費修理となりました。ターボ単体部品で税抜き35万円!!! まあ、正規品新品のターボ、ディーゼルマイクロバスのサイズ大きめのターボチャージャーとしては、まあそんなところかという感じですが、保証の有無で天と地の差があります。
ダイアグでターボ作動不良といわれても具体的に何処がどのように壊れているのかは良くわかりません。このターボ、タービンへの排ガス流入に対してベーンの角度を変えてA/R比を可変させて効率を改善するもののようで、単純にダイアフラムのウエストゲートがついているものと異なり電子(電気?)制御されているようです。いずれにしても制御系も含めてASSYでしか部品が出ませんので、ターボ単体全取り換えとなります。
重ねての難関は、作業環境です。バスのサイズが工場に対して大きすぎて入庫できず、所有企業の駐車場に止めたままでの作業になります。リフトアップできれば簡単な作業も、露天駐車場での作業となると難易度が跳ね上がります。
リビルド部品の販売がなく、トヨタにも部品ストックが無いため、納品まで1か月以上の待ちとなり、取り合えず先にターボ取り外しを先行して行います。外したターボをリビルド用に買い取ってくれることを期待しつつ。。。
まず、運転席、助手席の間のエンジンサービスホールを全開にします。バンド固定の部分を外し、シフトノブが乗っているパネルも10mmのボルト6本を外して全てはがします。そうすると意外と大きな開口部になりますが、やっぱりマイクロバスの整備性の悪さは変わりません。キャブが前に倒れてエンジン全体が見えるトラックとは全く景色が異なります。

ATのセレクターが乗っているパネルは5本のビスで外れます。外した絵が下の写真です。

巨大なEGRの配管がエンジン本体の2/3に巻き付いていてターボチャージャー本体は見えますが触れる状況ではありません。上に被さっているものをすべて剥ぎ取る作業となります。エキマニとターボの結合部も全く見えず、手も殆ど入りませんが、ヒートガードを剥がせばターボにアクセス出来そうです。
次に、右フロントタイヤを外し、その奥にあるカバーを外すと、ターゲットのターボがお目見えします。新しくはないですが古くもない、比較的綺麗なのが救いです。
最近の、と言っても初年度登録令和2年登録ですが、ディーゼル車の事情に疎く、ウエストゲートが無い事に驚きました。察するところ、タービンに流入する排ガスをベーンで絞って、絞られた排ガスは全部EGRに回しているような気がします。そしてこの車両のターボ不具合はそのベーンの焼き付き?が原因と思われます。

周囲の小物の取り外しに掛かります。道のりは長そうです。
取り合えずターボ回りのヒートガードを外して探りを入れます。

EGRの巨大なパイプが明らかに邪魔です。そのパイプ、排ガスを冷却する冷却水を循環させるためのジャケットがあり、二重構造になっています。場所がオーナーさんの駐車場なので、冷却水を温存して作業したかったのですが、ちょっと無理そうです。全量抜いての作業も面倒なので、下にシートを敷いて垂れ流しでやっつけることにします。このパイプは車体、エンジン、補器類の中にキッチリはまっていて、真上に持ち上げる以外に外す手立てはなさそうなので、つながっているボルトや冷却系各種パイプ、センサーを外し、写真左手のスタッドボルト3本までも外して真上に持ち上げます。



その前に邪魔になりそうなコンプレッサーからインタークーラーに繋がるインダクションパイプを分離します。



次に、エキマニに取り付けられているEGR取り出しのための鋳物のフロントパイプ?とエンジンを半分取り巻いているEGRのパイプを分離し、取り外していきます。この鋳物のパイプ、エキマニと一体かと思いきや、エキマニに2本にのボルトで連結されていて、後工程で邪魔なので外したいところですが、下側のボルトが排気のフロントパイプと被って工具が入りません。フロントパイプを外した後に外すことにします。



インテーク側も外します。センサーが刺さっているのでそれも抜いておきます。



EGRパイプのボディは冷却水ジャケットがある部分の下にある2本のボルトでエンジンブロックにも固定されているので、それを抜きます。

これでEGRパイプはフリーになっているはずですが、何となく何かに引っかかっていて取れません。が、何となく外れました。

これでターボ全体が上から見えるようになりました!
その2に続く。。。。

